婚姻費用を確保しつつ,適切な財産分与を獲得した事例

 

依頼者の属性

50代女性

別居の有無

同居中

主な争点

財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停,審判

解決結果

離婚成立(財産分与約730万円)

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

24か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からのモラハラや,女性関係を理由に離婚を考えていました。本人同士の話し合いでは,相手方が離婚に同意したため,退職金や年金等の財産分与について,相談に来られました。
・まずは婚姻費用の調停を申し立て,成立させました。その後,毎月の婚姻費用を受け取りながら,離婚の交渉を進める予定でしたが,調停成立後,相手方が代理人を就け,離婚調停を申し立てたため,それに対応するかたちで離婚を成立させました。
・現在手元にない財産であっても,保険の解約返戻金見込額や退職金見込額など財産分与の対象となる財産があります。
また,片方の退職金であっても,夫婦の共有の財産となります。
そして,離婚協議では,生活費を確保しつつ,夫婦共有財産を洗い出し,財産分与に臨むことが重要となります。
本件においても,婚姻費用を確保したうえで,交渉することで,きちんと財産分与を行うことができました。

離婚及び年金分割に応じない相手方に毅然と対応した事例

依頼者の属性

70代女性(専業主婦)

別居の有無

別居中

主な争点

離婚,婚姻費用,財産分与,年金分割

弁護士の関与

調停・審判

解決結果

審判離婚,婚姻費用18万円

年金分割の請求すべき按分割合0.5審判

解決までの期間

17か月

解決のポイント

・依頼者は,相手方からの恫喝や暴力があることや,相手方の定年退職後に生活費をもらっていなかったことから,別居に踏み切りました。相手方と会いたくない気持ちもあり,離婚をどうすすめるべきか相談に来られました。

・婚姻費用,離婚,年金分割を求める調停を申し立てました。
争点を絞るため,婚姻費用及び離婚について成立させ,年金分割については別途審判を申し立てました。

・DVがあったため,相手方との接触は絶対にしないよう気を付けました。
また,相手方が年金分割に固執し,協議が中々進みませんでしたが,離婚を先行させることでなんとか年金分割もすることができました。
専業主婦(夫)であっても配偶者が厚生年金に加入している場合には,その分も加味した積み立てがなされています。
年金分割を行わない場合,正当な支給がなされません。本件では,正当な権利をきちんと取得することができ,良かったです。

不貞相手に対する慰謝料請求及び妻との離婚を早期に解決した事例

依頼者の属性

30代男性

別居の有無

別居

主な争点

慰謝料,面会交流,離婚

弁護士の関与

交渉,調停,訴訟

解決結果

解決金20万円

慰謝料125万円

解決までの期間

8か月

解決のポイント

依頼者は,妻の不貞が発覚したので,妻に対して離婚請求を,不貞相手に対して慰謝料請求をしたいと思い相談に来られました。

離婚については,妻の代理人弁護士から離婚の請求があったので,交渉及び調停を行いました。その結果,離婚が成立し,財産分与として解決金20万円の支払いを受けました。
不貞相手に対して慰謝料を請求しましたが,相手方が応じないため,訴訟を提起し,慰謝料125万円で和解が成立しました。

不貞慰謝料については,交渉段階では,相手方に支払意思がありませんでしたが,訴訟の中で,支払いをしてもらうことができました。
離婚については,期日間に面会交流を行い,子の意思を確認したうえで,離婚条件について検討しました。早期の離婚を実現したことで,依頼者の負担を軽減することができました。

子の引渡しは叶わなかったものの,毎月の宿泊を伴う面会交流の合意をした事案

依頼者の属性

30代女性(パート)

別居の有無

別居中

主な争点

子ども、離婚

弁護士の関与

交渉、調停・審判

解決結果

離婚成立(財産分与約75万円)

解決までの期間

1年6か月

解決のポイント

依頼者は,相手方及び相手方親族のDVにより,家を出て実家に帰りました。その際,子どもを連れて出られなかったため,子どものことや離婚について相談に来られました。

・監護者の指定・子の引渡し及び保全処分を行いました。依頼者と子との結びつきが強かったですが,子の環境を変えるべきではないと判断されました。
・離婚協議では,特に面会交流について協議しました。月1度の宿泊を伴う面会交流を合意することができました。(裁判所は現状を重視しました)。

・子を現在の環境から連れ出すことは難しいと感じました。
・面会交流も交渉の進め方次第では,裁判所で定められるものよりも,充実したものとすることができます。面会交流でお悩みの場合には,ご相談ください。

離婚を条件に不倫の慰謝料を支払うことで合意,依頼者の希望に寄り添い早期解決できた事例

依頼者

40代女性(無職)

別居の有無

主な争点

離婚,慰謝料

弁護士の関与

交渉,公正証書作成

解決結果

300万円(慰謝料)

解決までの期間

4ヶ月

解決のポイント

◯相談前

依頼者は,夫に不貞が知られ,慰謝料400万円を請求されていました。

夫は,既に不貞相手から示談金100万円の支払いを受けていました。

依頼者は,ある程度の支払はやむを得ないとしても,元々夫婦仲がうまくいっていなかったことから離婚を強く希望し,相談に来られました。

◯相談後

弁護士が相手方と交渉し,年内の離婚成立を条件に慰謝料300万円で合意できたため,協議内容をまとめた公正証書を作成しました。

◯弁護士からのコメント
依頼者が支払った慰謝料は決して安くありませんが,依頼者が何よりも離婚を強く希望されていたため,早期に解決できて大変喜んでおられました。このような事案では,依頼者が何を重視されているのかを大切にして方針を決めるよう心掛けています。

家庭を壊した代償は高かった。不貞の相手方へ訴訟で責任追及をした事例

依頼者の属性

40代女性(会社員)

別居の有無

別居中

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

示談交渉、訴訟

解決結果

慰謝料315万円

解決までの期間

1年半

解決のポイント

不貞の相手方への慰謝料請求を依頼されました。

依頼者の意向により,当初は交渉を行っておりましたが,相手方は,不貞の事実を認めるものの,色々と難色を示し,賠償に応じませんでした。

そこで,訴訟を提起し,その責任を求めたところ,最終的には315万円の慰謝料の支払いを内容とする勝訴的和解となりました。

不貞の責任は男女どちらにあるか,大幅な減額で合意した事例

依頼者の属性

30代女性(会社員)

別居の有無

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

示談交渉

解決結果

慰謝料150万円

解決までの期間

2ヶ月

解決のポイント

不貞関係にあった男性の妻からの500万円を支払うよう慰謝料請求があったことでご依頼いただきました。

事情を伺うと,同男性が不貞を働きかけたうえ,一方的にその関係を解消するとともに妻にその事実を告白していたとのこと。

不貞行為が共同不法行為であることから,不貞関係にあった男性への求償請求を行わないことを含めて,大幅に減額して示談することになりました。

証拠を掴み夫の浮気相手へ慰謝料請求。早期解決し200万円を獲得した事例

依頼者の属性

40代女性(主婦)

別居の有無

同居中

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

示談交渉

解決結果

慰謝料200万円

解決までの期間

2ヶ月

解決のポイント

依頼者様は,ご自身で調査事務所に依頼されて浮気の証拠を掴み,ご主人との離婚も考えておられました。しかし,色々な事情があってご主人との離婚には踏み切れず,ケジメを付けるため浮気相手の女性に対する慰謝料請求を依頼されました。

なお,依頼者様は,当事務所に来られる前も他の弁護士にご相談されたようですが,中々話が前に進まないとのことでした。

本件では調査事務所の詳細な報告書があり,訴訟でも不貞を立証できる十分な証拠があったのですが,依頼者様の希望により交渉による早期解決を目指しました。結果的には,浮気相手の女性も表沙汰になることを避けたかったため,2か月でのスピード解決となりました。

妻の元不倫相手からの嫌がらせ…,賠償請求に踏み切り170万円を獲得した事例

依頼者の属性

40代男性(会社員)

別居の有無

同居中

主な争点

慰謝料

弁護士の関与

示談交渉、訴訟

解決結果

170万円

解決までの期間

10ヶ月

解決のポイント

妻の元不倫相手から,不倫の証拠を送られるなどの嫌がらせを受けたため,ご依頼いただきました。

まずは,任意交渉での解決を希望されたので,受任通知を送って交渉を行いましたが,相手方は支払を拒絶。

そこで,不貞行為及び嫌がらせを理由とする損害賠償請求訴訟を提起し,170万円を獲得する勝訴的和解となりました。

離婚できるんでしょうか?念願の離婚を,適正な条件で実現した事例

依頼者

40代男性

別居の有無

主な争点

慰謝料,財産分与

弁護士の関与

文書作成,調停

解決結果

慰謝料0円

解決までの期間

4ヶ月

解決のポイント

◯相談前
依頼者は,過去の不貞を理由に離婚が長年実現していませんでした。継続的に相談いただく中で,相手方の希望に沿った離婚条件をアドバイス・提示していましたが,相手方が主に財産分与について過大な条件に固執していました。

◯相談後
調停に移行し,財産分与は理論上ないことを丁寧に説明した結果,相手方も大筋で納得されました。
離婚条件としても,交渉段階で提示していた内容よりも有利な条件で離婚が成立しました。

◯弁護士からのコメント
離婚における財産分与については,相手方に対する不信もあり,過大な要求がある場合もあります。本件では,調停という場で丁寧に財産状況を説明することで解決の糸口となりました。